昔から地震や台風などの自然災害に悩まされてきた日本では、一人ひとりの災害対策への意識も高い。中国メディアの新浪科技はこのほど、「長持ちするだけでなくおいしい」と日本の非常食を紹介する記事を掲載した。

 中国でも自然災害は多いが、災害対策の意識は非常に低い。そのうえ災害のたびにデマが流れるため、新型コロナが感染拡大していた時期には各地で物資の買い占めが見られた。日本でもトイレットペーパーの買い占めなどは見られたものの、日ごろから日常品を備蓄している家庭は多く、中国とは不安の次元が違うと言えるだろう。

 非常用物資に欠かせないのは「非常食」だ。記事は、日本の非常食は「ただ長持ちするだけでなく、おいしい」と紹介。口当たりの良い赤飯、香りのよいふわふわした缶詰のパン、丼もののレトルトなど、中国人の常識を覆すと伝えているが、中国のメジャーな非常食といえば今でも乾パンだ。

 これまで幾度も大災害に見舞われてきた日本では「非常時だからこそおいしいものを食べたくなる」のは良く知られている。だからこそ非常食に「おいしさ」が求められているのだろう。記事は、長持ちしておいしいものを作るために日本の企業は研究を重ねていると紹介している。

 例えば、アルファ米は炊きたてご飯を急速乾燥させたもので、お湯や水を加えるだけで食べられる優れものだ。しっとりとしたパンやケーキの缶詰なども豊富で、おいしいのはもちろん、災害直後で電気、ガス、水道が使えない極限の状況でも、調理せず簡単に食べられるようによく考えられている。記事は、日本の非常食はほかにも、アレルギー対応のもの、高齢者や子どもが食べられるものがあり、包装には被災者を落ち着かせるための有益な情報が掲載されるなど、レベルが高いと称賛している。

 日本はこれまで何度も災害に見舞われてきたため、蓄積されたその経験によりこうした質の高い災害用品が誕生してきたのだろう、便利でおいしい日本の非常食産業は、ますます発展していきそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)