日本ではいろいろなところで「バリアフリー」が見られるが、思いもかけない場所にある「バリアフリー」が中国人を驚かせているようだ。中国メディアの百家号は15日、日本にはなんと「乗客が乗り降りしやすいように傾くバスがある」と、バスにもバリアフリー化が見られると紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国でも都市部では「公共バス」が人々の生活になくてはならないインフラになっていると紹介。バスの普及率は渋滞問題解決の一助になり、中国では環境にやさしい電気バスが多用されるなど、進んでいる面もあるものの「バリアフリー化はまだまだ」だという。

 この点、日本には「斜めに傾くバス」があると紹介した。中国人が日本でこのバスを見ると、最初は「故障しているのか」と驚くそうだが、これはエアサスペンション(空気バネ)の空気を抜き、車高を下げて高齢者や障がい者、妊婦等が乗り降りしやすいよう配慮した車高調整装置付バスのことを指している。他にも、乗降口の段差が無く、やはり乗り降りしやすさを追求したノンステップバスもある。東京都の都営バスは2012年末までにすべてのバスをバリアフリー化している。

 中国は、バスに限らず公共の施設は先進的な技術の導入に目ざとく、若者に優しい社会になっているが、高齢者や障がい者などへの配慮はおざなりになっている。新型コロナウイルス対策でも、感染の抑え込みにスマホアプリが活用されたが、高齢者が置き去りになると問題視されている。

 記事は、バスをバリアフリー化するという「中国では考えもしなかった方法」を導入した日本を「尊敬しないわけにはいかない」と称賛、日本から学ぶべきだと感心している。将来的に日本以上の高齢化社会になっていく中国は、バリアフリーの分野で日本から学ぶべきことは多いだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)