中国高速鉄道と新幹線には技術流用の有無をめぐって議論があることは周知のとおりだ。中国側は日本やドイツの技術は「あくまでも購入した」ものであり、「その技術を消化・吸収したうえで再構築した中国高速鉄道には知的財産権をめぐる問題は存在しない」と主張している。

 技術をめぐる議論は別としても、新幹線と中国高速鉄道には技術以外にも「深い縁」があるのだという。中国メディアの騰訊はこのほど、「新幹線」について中国高速鉄道の技術の根底の1つであるとしたうえで、「新幹線」はある意味で中国大陸にルーツを持つ存在だと主張し、新幹線と中国高速鉄道ははるか昔から「縁」が存在したことを伝えた。

 記事は、新幹線は1964年に開業した世界初の高速鉄道であることを指摘する一方、新幹線は南満州鉄道(満鉄)で運行されていた特急列車「あじあ」号が原型という説があると紹介。

 また、新幹線の父と呼ばれる十河信二氏は満鉄の理事を務めた人物であるとしたほか、満鉄筆頭理事を務めた島安次郎氏の長男である島秀雄氏は新幹線の実現に大きな貢献をした人物であると指摘。日中戦争や太平洋戦争など、外部環境の変化による紆余曲折を経ながらも、新幹線は満鉄から続く大きな流れのなかで誕生した高速鉄道と言えることを強調し、「新幹線」はある意味で中国大陸にルーツを持つ存在であったと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)