今なお漢字を使い続ける日本と違って、韓国は戦後に漢字を廃止している。中国メディアの百家号は11日、韓国が漢字を廃止したことについて、「過去にとらわれて漢字を捨てざるを得なくなったのは、悲しい歴史」と残念がる記事を掲載した。

 漢字そのものは中国発祥ではあるものの、日本統治時代を思い起こさせるものなので韓国にとっては「日帝の痕跡」となるのだろう。韓国では1970年代に漢字が廃止され、漢字教育は中学校と高校の漢文のみで受験科目には含まれなくなり、小学校では漢字教育が一切禁止された。40代前半より下の世代になると漢字が読めない人が増えるのはそのためだと言われる。しかし、戸籍には今も漢字が使われているため、自分の名前だけは漢字で書けるという人が多いようだ。

 記事の中国人筆者は、韓国が漢字を廃止したことを不満に感じているようで、「日本への報復」を理由に実施した漢字廃止が、韓国人の学力低下につながったと指摘。1000年以上も中国の影響を受け、日本統治のもとで近代化を進めてきた韓国が、すでに生活に入り込んでいた「膨大な数の漢字から逃れることは不可能だったのに、漢字を排除したことで過去の文化との断絶を招いた」ことを指摘し、漢字を排除したのは無理があったと主張した。

 とはいえ、漢字がなくても生活できてしまうためか、一度廃止した漢字教育を復活させるのは難しいようだ。記事は、朴槿恵前政権は漢字教育の復活を決めたものの、文在寅政権になって再度白紙に戻されてしまったと残念そうに伝えている。韓国人からすると漢字の良さや必要性よりも、感情面で受け入れがたいということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)