新型コロナウイルスの感染が拡大する前は大勢の中国人が日本を訪れていた。なかには「このまま日本で暮らしたい。中国には帰りたくない」と思った中国人も多かったようだが、中国メディアの百家号はこのほど、「日本での生活は中国人が思うほど簡単ではない」と論じる記事を掲載した。

 かつて日本は「貴重な休暇を過ごす価値のある観光地」として、中国人の間で人気を集めていたことは周知のとおりであり、また留学目的でも「生活費や授業料が他国に比べて安く、生活環境が整っている」と評価する中国人は多かった。

 記事は、「日本での生活に憧れを抱く中国人は少ない」と指摘する一方、実際に日本で生活してみると「中国のほうが暮らしやすいと感じる」であろうと主張。たとえば日本は「物価が高い」とし、中国では果物をはじめとする食料品は安価であるので気兼ねなく買うことができるが、「日本では中国の何倍もする値段で売られているのを目にして、日本での生活が思ったほど楽ではないことに気づく」と伝えた。

 また、「細分化されたゴミの分別回収」を指摘し、日本の街中を歩くと路上に設置されたゴミ箱が圧倒的に少なく、外出時はゴミの処理に困ると主張したほか、ゴミを捨てる際には細かく分別して捨てなければならないことは面倒だと論じた。中国では、日本よりずっと簡素化されたゴミの分別回収が上海で始まったばかりで、大部分の中国人はゴミの分別にまだ慣れていない。ゆえに、日本のゴミ分別回収の決まりを聞いただけで非常に煩わしいと感じるようだ。

 確かに日本は中国に比べて物価が高いケースも多く、またゴミ分別は慣れていない中国人にとっては煩わしいだろう。しかし、日本は中国と違って治安が良く、建物の窓すべてに防犯用の格子を設置する必要もなければ、子どもが誘拐されることを常に警戒している必要もない。また、日本ではどこで買い物をするにしても、偽物や海賊品をつかまされる危険性はほぼ皆無であり、公的機関での各種手続きなどはコネがなくとも、公平に処理してくれる。「日本での生活は中国人が思うほど簡単ではない」こともあるだろうが、相対的に見れば中国より日本の方が暮らしやすい社会ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)