中国ではモバイル決済が普及していて、大手デパートからスーパー、そして露店などあらゆる場面で使用されている。さらに、街で物乞いをする人までもが自分の口座に振り込まれるQRコードを準備しているほどだ。

 一方、日本では新型コロナウイルスを機に、お金への接触を減らす観点からもモバイル決済が新たな注目を浴びるようになっているものの、今なお現金決済から離れられない人は非常に多い。モバイル決済という非常に便利な機能を多くの日本人が使用しないことに多くの中国人は不可解に感じるようだ。中国メディアの百家号は2日、日本人が現金決済から離れられない理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、中国においてモバイル決済はごく当たり前の存在となっていると紹介し、日本でもモバイル決済を利用することができるものの「普及率はあまり向上していない」と伝え、「その理由はどこにあるのだろうか」と疑問を提起した。

 その理由として記事は、「セキュリティー」の問題を指摘し、多くの日本人は不正アクセスなどを懸念してモバイル決済をあまり信用していないと伝えた。また、どこで誰がどのような商品を購入したかが記録されるため、「匿名性やプライバシーの点で懸念がある」ことも日本人がモバイル決済を使用したがらない理由であると指摘した。

 他にも記事は、多すぎる偽札がモバイル決済を普及させた中国と違って日本は偽札が少ないことや、「手数料が掛かってしまい、店側の利益率が下がる」ことなどが、日本でモバイル決済が普及しない大きな理由となっていると分析した。

 モバイル決済が普及した中国では財布を持ち歩かない人がほとんどで、店側もおつりの現金を用意していなかったり、現金の計算が面倒であるという理由から、現金は利用不可の店もあるほどだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)