高い技術力による「ものづくり」は日本の財産ともいえるが、日本では大企業のみならず中小企業が世界トップレベルの技術を有している例も多い。中国メディアの百家号は3日、高い技術力を誇る日本の企業について紹介し、「世界最先端の技術を持つ日本の企業のなかには、従業員が10人もいないような企業もある」と驚きを示す記事を掲載した。

 記事が紹介しているのは、日本の小さな研磨工場だ。この工場では世界的に有名な大企業から携帯音楽プレーヤーの背面を鏡面研磨する仕事を受けたことで広く知られるようになったという。記事は、日本にはこうした高い技術を持ち大手企業とも取引のある小規模経営の企業がたくさんあると紹介した。

 そして、これらの企業は「会社を大きくすることなく、小さな作業所で働いている」と指摘。中国で有名になった、決して緩まないねじを作る企業もその一つで、日本の製造業を支えているが「海外にはこういう企業はとても少ない」と特異性を伝えている。

 なぜ日本にはこうした高い技術を持つ小規模経営の企業がたくさんあるのだろうか。記事は、会社を大きくすることよりも、技術を高めることを優先しているからだと分析。この企業も、大口を取らずに1つ1つの仕事を大切にすることにし、専門性の高い研磨に特化したそうだ。その結果、常に技術を向上させなければならないが、単価が上がって経営を続けることができ、バブル崩壊後の不景気や、中国との価格競争にも影響を受けずに生き残ることができたと伝えた。

 記事は、経営が順調になるとすぐに手を広げて会社を大きくしようとする中国の経営者に注意を促し、「誰にでもできるローエンドの製造業の規模で世界一になっても、彼らのような尊敬は得られない」と警告している。日本の多くの小規模経営の企業は、まさに匠の精神を発揮してきたと言えるだろう。ただ、こうした小規模経営の企業では後継者不足が問題となることが多い。ぜひとも優れた技術を後世に伝えてもらいたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)