中国では日本や日本人に対する否定的な見方が存在する一方で、日本文化に親しみながら育った世代がいるのも事実だ。1980年代以降に生まれた中国人であれば「幼少の頃から日本のアニメや漫画に親しんできた」という人は少なくないだろう。

 中国も近年は国産アニメの発展に力を入れているが、日本の作品と比較すると「どうしても見劣りしてしまう」のだという。中国メディアの百家号は1日、中国のアニメと日本のアニメを比較する記事を掲載し、「両者の差はどこにあるのだろうか」と問いかけた。

 記事はまず、近年は中国のアニメや漫画は品質が向上し、大衆に受け入れられる作品も増えつつあると紹介。しかし、日本のアニメや漫画と比較したときに「どうしても見劣りしてしまうほど、日中のアニメの差は大きい」と主張し、「その差は一体どこにあるのだろうか」と疑問を提起した。

 続けて、日中のアニメの差を生み出している1つ目の要因として「表現方法」を挙げ、キャラクターの「台詞」に着目。日本のアニメは言葉遣いから話し方の抑揚にいたるまでキャラクターの性格が反映されているのに対し、「中国のアニメは形式ばった単調な台詞が多く、日本のようなキャラクターごとの設定」が薄いと指摘した。

 他にも、中国のアニメは動きが少なく描写が単調であることも日本アニメに劣る要因となっていると指摘したほか、日本のアニメは主題歌も含めた「音響」が素晴らしく、作品の価値を高めるうえで一役買っているのに対し、中国のアニメは単にBGMを流しているだけでストーリーや描写との一体感に欠けていると指摘した。

 記事は、こうした細かいことの積み重ねによって生まれる日中のアニメのクオリティの差は極めて大きいと強調し、アニメーターや脚本家の技術や表現方法の向上に加え、投資拡大による市場の開拓が今後の中国アニメ界の大きな課題であると強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)