中国のポータルサイト・百度に4日、「日本企業にとって中国のサプライチェーンは非常に重要である一方、中国にとっても日本企業の存在は大切だ」とする記事が掲載された。

 記事は、米国による中国企業への強い圧力や、日本政府による「本国回帰」支援政策の影響を受けながらも、多くの日本企業にとっては中国のサプライチェーンから離脱するというのは現実的に難しい選択であると紹介。「中国サプライチェーンから抜けるにしても、中国への供給を止めるにしても、日本企業には難しいことだ」とするとともに、日本企業からの供給は中国にとっても非常に重要なのだと伝えている。

 そして、現在中国企業は特にIT関連企業を中心に米国から世界的な封じ込めを受けており、このような状況では「どこかしらからのサポートや供給が非常に重要になってくる」と説明。日本の工業はかつてに比べて衰退したものの、それでも重要技術では世界トップクラスを誇っているとし「米国の脅威によって中国の科学技術企業が世界のサプライチェーンからはじき出されようとしている中、日本から中国への供給が続くことは、中国企業にとって将来『息をする』うえでとても重要なのである」と論じた。

 一方、日本企業にとって中国の消費市場は依存せざるを得ない外部市場であり、もはや成長をけん引しない日本の国内市場に対し、中国の消費市場は他国では替えが利かないほどの規模と潜在力を持っているとした。それゆえに、日本が米国との関係を重要視し、政府レベルでは中国をサプライチェーンから外すような措置を取っているにも関わらず、日本企業は中国に残ろうとするのだと伝えている。

 記事は、中国の持つ大きな影響力のもと、アジア地域の経済一体化はすでにその基礎が出来上がっており、日本や韓国、そして東南アジア諸国のどの国も中国との密接な関係から身を引くことは不可能なのだとの見方を示した。そして同時に、この状況が米国による封じ込めを受けている中国にとっても、将来的に封じ込めから逃れるための大きな支えになり得るのだとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)