中国から正体不明の植物の種子が送りつけられる事案が急増している。植物防疫所は「心当たりの無い種子が届いても、庭やプランターなどに植えない」、「種子がビニール袋に入っている場合は、ビニール袋を開封しない」よう呼びかけている。

 中国から種子が国際郵便で届いたという人がネット上に掲載した写真を見ると、送り状の発送元は中国広東省の深セン市と印刷されているのが分かるが、中国メディアの騰訊は2日、「中国郵政」を騙った詐欺であると主張する記事を掲載した。

 日本では中国から様々な植物の種子が送りつけられる事案が多発しており、荷物のパッケージには中国で郵便事業を行う国営企業である「中国郵政」の送り状が貼られているという。記事は日本で中国からの謎の種子を受け取った日本人は「所有や栽培が禁止されている植物の種が送りつけられたのではないか」と考え、正体不明の種子に対して「恐怖を覚えた」と述べていることを紹介した。

 続けて、中国から様々な植物の種子が送りつけられているのは日本だけではなく、米国やカナダ、英国などでも確認されていると紹介。また米国はすべての州で種子の送りつけが確認されていることを強調し、荷物の送り状にはいずれも「中国郵政」と印刷されており、荷物の内容については「ネックレス」、「おもちゃ」、「耳栓」などと書かれていて「種子」とは書かれていないという。

 この事案に対し、中国外交部の報道官は7月28日に行われた会見で、中国郵政に確認した結果として「伝票は偽造であり、伝票に記載されている情報も正確ではない」と主張したことを紹介。記事は「正体不明の種子は中国郵政によって郵送されたものではない」と主張したうえで、「中国郵政」を騙った詐欺である可能性を指摘、トラブルに巻き込まれないよう注意すべきであると伝えた。

 記事には中国人ネットユーザーから様々なコメントが寄せられており、「誰が何のためにこんなことをしているのか」というコメントの他に、米中関係が悪化していることを背景に「中国を敵視する国々が中国を陥れるために自作自演しているのではないか」と訝る声も見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)