中国のポータルサイト・百度に7月31日、「どうして日本の教員は保護者から金品を受け取らないし、有料の補習クラスを開いたりしないのか」とする記事が掲載された。

 記事は、夏休みなど長期休暇の時期に「教師」と聞いて多くの人が思い浮かべるのが「補習クラス」だとし、教育当局が学校教員による有料の補習クラス開講に対して大々的な取り締まりを実施しているにもかかわらず、今なおお金を集めてクラスを開く教師が後を絶たないと紹介。さらには、教員が保護者から金品などを受け取る現象もしばしばみられると伝えた。

 その上で「隣国日本の教育には、われわれも深く考えさせられる部分がある」とし、日本では教育資源の公平さが強調され、そのための取り組みに力が入れられているとした。施設や設備のハード面で地域差が出ないようにするとともに、教員の数や質も均質化されていると説明し、教員が数年単位で異動することも、均質化に向けた取り組みの一環であると伝えた。

 さらに、日本の教員は保護者から金品を受け取らないばかりでなく、長期休暇期間に特定の児童、生徒に対して補修クラスを開講することはないと紹介。「子どもを使ってお金を稼ごうなとどは考えておらず、1人1人の教え子と真剣に向き合っている。そしてまた、教え子の保護者の地位や収入など気にもしない。さらに、教員は保護者に自身のSNSアカウントを教えたりしない。何かあれば、保護者は学校に直接連絡することになっているのだ」としている。

 記事は、日本の教員が中国の教員に比べて職業道徳を守る傾向にあるのは「個人としてのモラルが高い」ということではなく、法的な管理や束縛が強く、ルールに反したり、クレームを付けられたりした場合に、従来通りに教員として活動していくことが非常に難しくなるというリスクを抱えているからなのだ、と論じた。

 一方で、日本人の物事に対する真剣な姿勢は確かに子どもへの教育にも十分現れており、教員は子どもたちの知識を伸ばすと同時に、それぞれが持つ能力や長所を育てたり、実際に体験することによる学ぶを重んじたりしていると紹介。「彼らにとっての教育の目的は、ノーベル賞受賞者を育てることではなく、幸福な『人間』を育てることなのだ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)