日本は空気もきれいで路上にごみ1つ落ちていないきれいな国だと海外からの旅行者に好評だ。しかし「あるもの」が美観を損なっているという指摘もある。中国メディアの百家号はこのほど、日本は先進国なのに、「なぜ街中に古い電柱があるのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、日本は美しい景色で中国人観光客を引き付けているのに「電柱や電線が存在することが腑に落ちない」と紹介。なかには「スズメなどの小鳥が留まる場所を提供するためではないか」との意見さえあると紹介している。

 「先進国なのになぜ」と疑問を呈しているので、中国人にとって電線があるのは先進国らしくない時代遅れの象徴なのだろう。実際、中国の都市部ではほとんど地中化されており電柱や電線を見かけない。

 記事はその理由について、日本は「地震の多い国だから」、「電柱のおかげで住所が分かる」、「電柱の地中化にはコストがかかる」と指摘。地中化してしまうと、地震が多いので停電になるたびに掘り起こす必要があり、時間と手間がかかって生活に支障も出ると分析している。

 コストも確かに現実的な問題だ。その高額なコストから東京23区でも無電柱化はおよそ8%にとどまっているようだ。東京五輪に向けて無電柱化を進めたい考えもあったようだが、このコロナ禍でそれも難しそうだ。それに、「美観を損なう」との意見がある一方で、電柱のある風景が好きという人もいる。どちらも一長一短があるが、現状では地中化を進めるのは難しいと言わざるを得ないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)