JR北海道の石北本線ではかつて、1人の女子高校生が通学に必要としていたことを理由に駅の廃止を先送りしていたことがあった。この駅は「旧白滝駅」であり、女子高生の卒業とともに駅は廃止となった。

 女子高校生1人のために駅を存続させ、毎日停車していたというエピソードは当時、中国でも大きな注目を集めた。中国メディアの騰訊は7月31日、「旧白滝駅」をめぐるエピソードから日本という国の「文明レベル」が見て取れると主張する記事を掲載した。

 記事は、日本には女子高校生1人のために駅を存続させたエピソードのほか、生徒が1人しか存在しない学校などのエピソードがあると指摘し、社会的弱者や社会的少数者に対する配慮がすごいと強調。そして、女子高校生1人のために駅を存続させたエピソードが中国で報じられると、大きな反響を呼んだことは記憶に新しいと指摘し、なぜなら「日本の教育は学生の立場になって考えられているからであり、中国にはこのような観点が欠けていることが鮮明になったからだ」と指摘した。

 続けて、中国では何らかの決定が下されるときは「経済的角度あるいは運営管理の角度しか考慮されない」と指摘し、利用者のことや社会的弱者、社会的少数者の観点から考えて決定が下るということはほとんどないと指摘。そして、中国では未だに様々な理由で学校に通えない子どもがたくさんいると指摘し、なぜなら「子どもたちの立場になって考えられていないために、法的なものも含め、さまざまなハードル」があるためだと強調した。

 中国では戸籍がある場所でなければ子どもは学校に通えないことになっているため、農村出身の出稼ぎ労働者の子どもなどは学校に通えないケースがあると言われる。記事は、「旧白滝駅」をめぐるエピソードから日本という国の「文明レベル」が見て取れると伝えているが、このような配慮がいつまでも存在する社会であり続けたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)