日本がインドで受注した高速鉄道計画は土地の収用が思うように進まず、計画に大きな遅れが生じている。起工式はすでに行われており、2023年に開業する予定であったものの、予定どおりの開業はほぼ絶望的とみられている。中国国内では計画どおりに工事を進められない日本やインドを嘲る声が存在するのも事実だ。

 中国はインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画を受注し、建設を進めているが、中国も同プロジェクトで問題に直面しているようだ。英メディアの中外対話は28日、ジャワ島の高速鉄道計画が直面している様々な問題について紹介する記事を掲載した。

 ジャワ島の高速鉄道はもともと2016年に着工し、19年5月に開業する予定だったが、2020年7月になってもまた開業どころか竣工すらしていない。

 記事は同プロジェクトの工事は「紆余曲折が続いている」ことを伝え、過去には工事で堀り出した土砂が排水渠を塞ぎ、洪水を引き起こしたり、ごみの不適切な埋め立てなどの問題が生じてきたと紹介。また、工事中に現場近くにあったガスパイプを壊し、爆発が発生して作業員が死亡する事故が発生したほか、高速鉄道路線の建設によって緑地面積が減少し、洪水被害の拡大を招いたという批判もあると伝えた。

 ジャワ島の高速鉄道が完成すれば、ジャカルタとバンドンという150キロメートル離れた2つの都市はわずか40分で移動できることになり、これまでの5時間から大幅に短縮されることになる。しかし記事は、ジャワ島の複雑な自然環境は「いかなる大型プロジェクトにおいても破壊される可能性がある」と指摘されていたことを紹介し、洪水などの被害が発生するたびに、高速鉄道プロジェクトが原因ではないかと批判される機会が増えていることを紹介した。

 中国国内ではジャワ島の高速鉄道計画はあくまでも順調に進んでいるという報道ばかりだ。「新型コロナウイルスの感染拡大による影響はあったが、対策を万全にして工事を進めている」、「トンネルなど難しい工事でも順調に成果を上げている」といった内容のほか、「中国がジャワ島に高速鉄道を建設することで、現地の経済や社会の発展が促進される」といった報道ばかりで、トラブルや批判などはほとんど報じられていない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)