中国のポータルサイト・百度に30日、「どうして日本人はオンライン教育を好まないのか」とする記事が掲載された。

 記事は、日本が世界的にも有名な高学歴国家であり、充実した教育制度を持っていると紹介。一方で、新型コロナウイルスの感染拡大により、これまでほぼ「オフライン教育」一本だった日本の教育にようやく変化が起こり始めていると伝えた。

 そして、オンライン教育は決して最近生まれた教育のスタイルではなく、1990年代にインターネットの普及に伴って急速に発展した分野であると指摘。しかし日本では種々の理由により他国に比べてオンライン教育の普及が遅れ、今もなお教師が黒板に字を書き、児童や生徒が紙のノートに書き写すという伝統的、古典的な教育方法が圧倒的な主流を占めているのだとしたうえで、日本でオンライン教育が普及してこなかった理由を考察している。

 まずは、学校におけるインターネット設備の普及率が非常に低いことを挙げた。「驚くべきことに、日本の学校教育でコンピューターが使用される頻度は、主要国の中で最低レベルなのである」としたほか、新型コロナの影響が拡大する中で日本政府が実施した調査では、パソコンやタブレット端末を使ってオンライン教育に取り組んでいる地域はわずか5%にとどまっていることが分かったと指摘。「各地のネット設備普及率があまりにも低すぎるため、オンライン教育を推進することが難しいのだ」とした。

 次に、教育の公平性を過度に求めていることも、日本のオンライン教育導入の妨げになっているとの考えを示した。「全国の全ての子どもに等しく教育資源を分配する」という考え方が戦後の日本を支配しており、今もなお日本人は「教育の平等」を重視していると紹介。その中で、オンライン教育は家庭により経済環境やネット環境が異なることから「必ずしも教育機会の平等が得られない」とし、その導入に不安を抱く保護者が少なからずいると伝えた。

 非常事態宣言の解除に伴って、日本全国の学校で活動が再開した。みんながマスクを着用したり、座席を衝立で仕切ったりと様子は以前と少し変わったものの、結局従来の「黒板にノート」という形での授業が復活している。「コロナ禍」によって確かにオンライン教育に向けた動きは加速したものの、それが全国的に導入されて「当たり前」化するには、まだまだ長い時間がかかりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)