松下幸之助、鈴木俊三、豊田佐吉。この3人は日本を代表する大企業の創業者である以外にもう一つ共通点がある。「会社を娘婿に継いだ」という点だ。しかも、日本では娘婿に会社を継いでからも会社が発展しているケースは少なくない。いったいなぜか。中国メディア新浪が29日付けの記事でそ“なぞ”を分析している。

 まず、記事は日本に長寿の企業が多い理由にもスポットを当ててている。 その理由として、企業が変化に敏感であること。団結力と帰属意識があること。比較的保守的な戦略をとること。寛容度が高い組織であることなどを挙げている。100年以上の歴史を持つ企業にはこうした共通点が見られると分析している。

 その上で、企業の継承という問題にも注目している。いくら創業者が優秀でもその企業を継いでいく人物がいなければその一代で終わってしまうだろう。しかし、全体に家族経営の企業が多い日本では、企業経営陣の結びつきが基本的に強く、家族や娘婿に会社を継いでいくことが自然に行われている。こうした理由からも前述の創業者たちは娘婿に会社を継ぐという選択肢を選んだのだろう。

 記事は最後に「中国企業が日本企業から学べる点」についてまとめている。ただもうけを優先するだけなら日本の長寿企業から学ぶことはなにもないと述べ、「企業経営を長続きさせたいなら日本企業から学び、しっかりとした経営理念を持つことが重要」と述べている。「中国企業の多くはマーケティングに長けているかもしれないが、長期的な視点に欠けている」と述べ、「多くの日本企業が長い歴史の中で培ってきた開発力と堅実な企業経営から多くの事を学ぶ余地がある」と結論付けている。

 今回のコロナウイルスにより多くの企業が変化への柔軟性を試されている。とはいえ、長い歴史の中で培われた日本の企業経営は未曾有のパンデミックにも耐えられると信じるしかない。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)