夏になると冷たい飲み物や食べ物が欲しくなるものだ。もともと冷たいものを飲む習慣のない中国人も、最近では若者を中心に冷たいドリンクや炭酸飲料を飲む人がちらほら見受けられるようになっている。

 そんな中国の飲料市場について、中国メディアの百家号はこのほど、日本の商品の「ふり」をして販売を伸ばしたドリンクがあると不満そうに伝える記事を掲載した。有名老舗メーカーのドリンクよりも売り上げがあったそうだ。

 記事はまず、中国の飲料市場がいかに大きいかを紹介。2019年は5785億6000万元(約8兆7000億円)も売り上げたそうだ。記事は、そのなかでも人気が急上昇したある飲料メーカーを紹介。健康ブームに合わせてネットを利用して知名度を上げたその商品について、「日本製品を装って認知度を上げた」との疑いを示している。

 この飲料メーカーは、2016年創業とかなり新しいメーカーだが、さわやかなイメージの包装で無糖、カロリーオフをなど売りにしており、健康的なイメージを前面に出していて、しかもおいしいので人気を博したと紹介。しかし、全体的に「日本風」のデザインを採用し、パッケージには不自然な日本語が使用されているほどで、商品名も意図的と思えるほど日本らしく「日本の商品だと消費者に思い込ませて興味をそそる」作戦だったと主張した。実際に、消費者たちは「だまされて買ってしまっている」と不満げに伝えている。

 意図的に騙したかどうかはさておき、消費者に手に取ってもらえなければ競争地点に立つこともできないわけで、その意味ではこの企業は成功したと言えるだろう。とはいえ、記事が指摘しているようにこれはかなりグレーな手法とも言えるのではないだろうか。同様の事例はほかにもあり、それだけ日本メーカーの商品が中国市場では信用されているというのは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)