理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳」は先月、計算速度などを競う世界ランキングで「4冠」を獲得した。日本の技術力が改めて世界に知れ渡ったと言えるが、世界的に科学技術で進んでいるのはどこの国なのだろうか。中国メディアの百家号は18日、科学技術で一番強い国はどこかについて分析する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の科学技術の発展は目覚ましく、ドローンや5G、無人スーパー、宇宙開発などの分野で進んでいるが、まだまだ他国に追いついていない分野もあると指摘。そして、日本が中国よりも進んでいる5つの分野について紹介した。

 その1つが「ベアリング」だ。この分野は、日本、スウェーデン、ドイツの天下になっていると指摘。販売金額のランキングでは、世界の上位10位に日本企業が5社も入っていたという。2つ目は「炭素繊維」だ。軍事、工業、生活、自動車、飛行機などで使用されている重要な素材だが、先進的な技術を持っているのは日本で、日本企業がほぼ独占していると伝えている。3つ目は「工業用ロボット」。この技術も日本企業ばかりが掌握しており、ロボットで突出している4社はすべて日本企業だそうだ。

 4つ目は「高精度の工作機械」で、日本、ドイツ、スイスの天下だと紹介。そのなかでも日本は頭一つ抜けているそうだ。CCIDネットによる昨年のNC工作機械の世界トップ10では、1位が日本企業、2位はドイツ企業で、10位以内に日本とドイツから4社ずつ入ったが「中国は1社も入っていなかった」と伝えた。中国は世界一の製造大国で、製造業には工作機械が不可欠なのに、市場の需要を全く満たせていないと悔しさをにじませている。

 そして最後は「超精密測定器」で、日米独が先頭に立っていると紹介。ハイエンド電子顕微鏡の世界2大企業は日本と米国の企業で、日本企業は「世界最強」と言われる顕微鏡を海外に輸出しているほか、重粒子線がん治療装置など最先端の医療機器の多くが日本に集中していると紹介している。

 記事によれば、先進的な科学技術に関連した5つの分野すべてで、日本企業が世界最先端にいることになる。いずれも消費者が直接触れる機会がないため、目立ちにくい分野であるものの、日本企業が確かな技術力を有していることをはっきりと示していると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)