人の味覚は「甘味、酸味、塩味、苦味、うま味」の5つが基本とされている。「辛さ」はこの中に含まれておらず、刺激物という扱いだ。日本料理には辛いものがないと言われるが、かといって辛い食べ物を全く食べないというわけでもない。中国メディアの百家号は24日、日本人はわさびが好きなのに唐辛子は好きではないと紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本人が辛いものを食する例として「わさび」を紹介。しかし、わさびはよく食卓に上るのに「唐辛子」はあまり食べないとして、「日本人は唐辛子は好きではないようだ」としている。中国の飲食店のテーブルには、唐辛子の入った辛味調味料・ラージャンが置いてあって無料で利用できるため、ラージャンの置いていない日本では唐辛子が苦手だと思ったようだ。

 その理由として記事は「日本人は辛いものが苦手なのではなく、わさびと唐辛子では辛さの種類が違う」と分析。筆者によると、「わさびが辛いのは一瞬で、エレベーターで18階まで上がって止まる」が、「唐辛子は17階まで一気に上がるが、18階には行けないような辛さ」だそうだ。分かる人にしか分からない例えだが、日本人と中国人の好みの辛さが違うのは確かなようだ。

 今では、中国にも牛丼やカレー、ラーメンなど日本の外食チェーン店が進出しており、中国人にも日本の食に対する理解が深まっているが、やはり辛いものは少ないという印象なのだろう。中国も場所によって辛い料理を好むところとそうではないところがあり、例えば広東料理は比較的日本食に近いあっさり味だが、湖南料理は非常に辛く、四川料理は痺れる辛さが特徴だ。日本にも中国の様々な地方の料理店があり、食文化を通してお互いの理解を深めることができるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)