ネットショップ全盛の現代において、中国では多くの実店舗が閉店を余儀なくされ、業態の変更を迫られている。一方、日本の実店舗は需要があり、業界によってはネットショップよりも人気がある。もちろん、現在コロナウイルスの影響で多くの実店舗が大きなダメージを受けていることは否めないが、それでも日本ではネットで買い物するより、店舗で買い物をしたいという根強いニーズが存在するようだ。いったいなぜか。中国メディアの百度は25日の付けの記事でこの点について分析している。

 その最大の理由とは、「良質のサービスが受けられるから」。日本の店舗では「販売のプロ」がおり、顧客に徹底したサービスを提供する。こうした接客のプロは豊富な知識を持っており、店頭でいろいろなことを相談できる点もネットショップにはない点だ。また、顧客のニーズに沿うよう様々な工夫がなされている。例えば、ポイントカードを作って割引サービスをし、開店時間も顧客のニーズに合わせて調整されている。つまり、日本の店舗でのサービスそれ自体が付加価値になっており、この点はやはりネットショップとは比べられないものなのだ。

 一方、記事は中国のサービス業について取り上げている。中国ではホールスタッフがおしゃべりに夢中で客を無視したり、呼びかけてもぶ然としている時すらある。こうした低レベルなサービスに接すると、多くの顧客が「こんな扱いを受けるくらいならネットショップやフードデリバリーで済ませるほうがいい」と感じるようだ。

 結びに記事は、日本のサービス業がこれほど発展している理由を分析し「長年にわたり経済的に発展してきた日本には、真の豊かさとは物質的な満足だけではなく、精神的な満足も関係していることに多くの人たちが気づいている。日本の良質なサービスは人々に、人と人とが触れ合うことからくる気遣いや満足感をもたらしてくれる。こうした状況は日本がたとえバブル経済の崩壊を経験しても変わることはなかった」とまとめている。物質的には急速に豊かになりつつある中国と比較し、日本のサービス業には「心づかい」という付加価値があることを示唆している。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)