日本では池の水を全部抜く番組が人気だ。本来は日本にいなかった外来種が発見され、池もきれいになり、視聴率も高いと良いことづくめだが、それだけ日本には様々な外来種が入り込んでしまっていることを示している。

 しかし、外来種に頭を悩ませていることはお隣の中国も同じだという。中国メディアの百家号は22日、生態系を壊すある外来種に悩まされているとする記事を掲載した。記事は、「日本人が持ち込んだものだ」と主張している。

 記事が伝えている外来種は、南米原産の多年生草本植物「ナガエツルノゲイトウ」だ。今は世界中に広がっていて、日本でも特定外来生物に指定されている。日本で最初に記録されているのは1989年だそうだ。生育可能な範囲が水域から陸域まで広く、日本の場合現在のところ湖沼や河川に限られ、農地への侵入はごくわずかではあるが、水田周辺では特に蔓延リスクが高いという。

 記事は、中国では1930年代に日本人が馬の飼料として中国に持ち込んだと主張。しかし、日本で最初に確認されたのはそれから60年ほど経ってからのことなので、信ぴょう性には疑問符が付く。

 それはさておき、中国各地で広がってしまったというのは事実のようだ。記事は、北京、江蘇、江西、湖南などに広がり、生態系を脅かしていると指摘。在来種と競争し駆逐してしまうだけでなく、水産、運輸、農業など多方面で影響を及ぼしていると伝えている。

 日本が中国にナガエツルノゲイトウを持ち込んだとの主張は受け入れがたいものだが、外来種問題は、生態系を壊し、人体への危害、農林水産業への被害となって表れており、深刻な問題の1つであることに間違いはない。何らかの対策が必要だと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)