中国メディア・観察者網は22日、日本で新型コロナウイルスの感染者に関するデータのやり取りを行う際に「いまだにFAXを用いていた」ことが明らかになったとする記事を掲載した。

 記事は、今月に入って連日200人前後の新たな感染者が出ている東京都が、毎日の感染者を把握する上で依然としてFAXを使用しており、なおかつそのプロセスが煩瑣で検査結果の確認から都に情報が届くまでに3日もの時間を要していることが分かったと紹介した。

 また、今の中国ではほとんど見られなくなり「時代遅れ」の感があるFAXを使用していただけでなく、東京都の新型コロナ感染対策本部ではたった2台のFAX受信機で対応していると伝えたほか、5月にはFAXによる伝送ミスが生じ、大規模な感染確認数値漏れも起きていたとしている。

 そして、この前時代的な状況を改善すべく厚生労働省が新たなネットワークシステムを開発したものの、東京そして同じく感染拡大が続いている大阪などでは普及がままならない状況であると伝えた。

 記事は、日本のFAX使用状況について日本の大学で民俗学の博士課程を学んでいる中国人留学生が「いまだに広く用いられていて、学校、病院などの機関でも利用されている」と語るとともに、「日本は不思議な国で、伝統と先進が併存している。科学が発展しているにもかかわらず、それが旧来から存在する事物に何ら影響を与えないのだ。日本人はその読みやすさから紙媒体をなおも重要視しているうえ、FAXは電子データよりもプライバシー保護の観点から長けていると考えているのだ」と述べたことを紹介している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)