日本は今でも製造大国で、GDPに占める製造業の割合は2割程度となっている。生産する製品はハイエンド製品が多いが、戦後間もないころは安価で低品質のローエンド製品だったと言われる。中国メディアの百家号は21日、日本製品だってかつては「劣悪品」の代名詞だったと指摘する一方、そこからどうやって脱却したのかと題する記事を掲載した。

 記事はまず、かつての日本製品は質が悪かったと紹介。「安かろう悪かろう」だったとしているが、まさにひと昔前の中国のようだったと言えるだろう。しかしそこからの脱却は、中国とは幾分違うようだ。記事は、日本のやり方がうまかったのは、薄利多売で稼いだ金を株や不動産に投じるのではなく、「地道な品質改善のために投資した」ことだと分析した。

 記事によると日本の製造業は当初、ローエンド路線を続けながらいつの間にか力をつけ、自動車大国のドイツに挑戦し、欧米の大手自動車企業を驚かせたという。それでも当時のドイツはまだ、この「貧弱で不格好な日本車に脅かされることになるとは夢にも思っていなかったはずだ」といかに想像を超える躍進だったかを伝えている。

 ではなぜ、日本企業はハイエンド製品を作れるようになったのだろうか。記事は、日本にはイノベーションの熱い思いも革命的な販売方法もないが、欧米の製品を模倣して良い点をまとめて欠点を補い、かつての「零式艦上戦闘機の要領で自動車を生産した」と分析。ねじ1本の重さまで決めて燃費と価格を下げようと努力したと紹介している。さらに、カラーバリエーションだけで数十種類ある米国車と違い「2、3種類のカラーに絞って生産コストを抑える」方法で成功したと伝えた。

 それで記事は、「日本の成功は、現有技術の最適化と新技術の応用にある」とまとめている。中国も模倣から発展をはじめ、その質も昔と比べると格段に向上したが、多くのメーカーが不動産や金融に投資をしているという点では、日本とはまた違った発展の方法だと言えるだろう。匠の精神を体現している日本の製造業は、今後さらなる発展を遂げていくに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)