世界最大の自動車大国となり、自動車が人々の生活の足として欠かせない存在となった中国。だが、その背後では交通事故の多発が社会問題となっており、毎年大勢の人が交通事故で命を落としている。日本も中国と同様に自動車大国と言えるが、交通事故の発生件数と事故による死亡率が非常に低いことに多くの中国人は驚くという。

 中国メディアの百家号は10日、日本で交通事故の発生が少ない要因の1つは「子どもに対する安全教育をしっかり行っているから」だと伝える記事を掲載し、日本の子ども達はどのような安全教育を受けているのか紹介した。

 中国では信号無視どころか、信号のない場所でも平然と道路を横断していく歩行者は少なくない。中国の自動車は日本のように歩行者を優先してくれないため、信号機のない場所で道路を横断すれば事故が多発するのも無理はない。一方、記事は「日本では信号を無視して道路を横断する人は極めて少ない」と紹介し、これは「日本人のマナーが良いから」、「交通違反に対する刑が重いから」などの推測の声があることを紹介しつつ、「最大の要因は日本では子どもの頃から安全教育がしっかり行われているからだ」と分析した。

 続けて、日本では幼稚園や小学校で警察の指導のもと、交通安全に関する教育が定期的に行われていて、特別に訓練されたスタントマンが子ども達の前で交通事故を再現するケースもあり、子どもたちに交通ルールを遵守することの大切さを叩き込んでいると論じた。

 結論として記事は、日本で交通事故の発生件数と死亡率が低い最大の理由は、日本人の民度が高いことや、違反者に対する罰則が厳しいからではなく、「子どもに対する安全教育がしっかりなされている」からだと主張し、「これこそが教育というものだ」と強調した。中国の自動車市場は今後ますます巨大化していくことが予想されているが、国民一人ひとりの交通安全意識を高めることが大きな課題となっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)