中国では各都市の都市化が年々加速しており、人々は都会暮らしを目指し続々移住している。日本でも都市への一極集中の状況は変わらないものの、地方都市での生活にもメリットがあり、むしろ地方都市で引き続き暮らしたいと考える人も少なくない。最近では都会から田舎に移住するUターン、Iターン組もいる。しかも一度地方都市での生活を始めてしまうと、「都会には帰りたくない」という人も多いようだ。いったいなぜ日本の田舎はこれほど住み心地がいいのか。中国メディア澎湃がこの点について分析している。

 その理由は「日本ではどこでも都市と同じ程度の生活レベルを維持することができるから」というもの。一方、中国では地方都市と都市部での生活レベルには大きな差があり、それが人々が都市を目指す理由にもなっている。

 例えば、日本は法律によって学校教育が保護されており、日本全国どこに住んでいても同じレベルの教育が受けられる。さらに、地方都市でも大都市と同レベルの病院があり、ガンなどの難しい治療や手術も地方都市の病院でも手術ができる。また、地方都市で農家を営む場合にも、一定のレベルの生活ができる。農家の平均年収平均(450万円)は、東京に住む人々の平均年収(438万円)よりも高い、という2017年の農林水産省のデータも紹介されていた。

 記事は、こうした生活水準に加えて地方都市の「住みやすさ」を挙げている。記事は記者の感想として「地方都市で親戚や家族、友人のいる中で生活し、東京よりも安い家賃で東京よりも広い家で生活できる。人情味のない都会よりも、人々が温かい地方都市に戻りたいと感じる若者が多く、東京や大阪で大学を卒業しても、地元での就職のために故郷に戻る若者も少なくない」との観察を述べている。

 中国では都市部と地方都市の生活格差が年々広がっており、深刻化している。こうした状況を見ると、日本の若者がわざわざ地方都市に戻ろうとする現状を不思議に感じるようだ。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)