経済が発展し、世界を驚かせるほどの速度でインフラ整備を進めてきた中国。しかしその一方で、「おから工事」と呼ばれる手抜き工事によって建物が倒壊、崩壊する事例はいまだに後を絶たない。そしてまた、施工中の安全確保にもまだまだ課題があるようだ。

 中国メディア・広東建設報は13日、「中国に比べて日本の建設現場で事故が非常に少ない理由」として、現場における物理的な安全確保の体制について紹介する記事を掲載した。

 まず、現場における安全帽の使用管理が非常に厳格で規範化されており、各作業員の安全帽上に自身の名前、持ち場、血液型、教育修了証明など個人の情報が記載されているとした。

 次に、防護措置も非常に周到に行われていて、例えば通路にはみ出た鉄筋部分には保護用のカバーが取り付けられており、通る人がぶつかって負傷する事故の発生を防いでいると紹介した。

 また、現場の敷地と外側を分けるゲートには専門の誘導人員が配備され、人員や各種車両、物資の出入りを管理し、交通の誘導を行うと説明。現場の四方は連続した、清潔な囲いが施されており、囲いの外側には具体的な施工情報、施工業者の連絡先等が掲示されていて、周辺住民が監督しやすくなっているとも伝えている。

 さらに、日本の建設現場では種類の異なる材料、工具、さらには廃棄物やゴミまで、全て厳格に分別保管されており、現場の環境が非常に整っていると紹介。日ごろから整理整頓と清潔を保っているために、工事が完了して現場を引き払う際も速やかに撤収作業が完了でき、美しい状態で引き渡しが行われるのだとした。

 記事は、建設現場の安全を守るうえで大切なこととして「誰かに守ってもらう」のではなく、自ら主体的に安全対策を実行することを挙げた。また、安全対策を講じる際には細かい部分から着手し、小さなリスクをつぶすことで大きな事故を防ぐ姿勢が必要だと伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)