最近では訪日目的がモノ消費からコト消費に変化してきたと言われる中国人は、旅行先にも変化が生じていて、地方都市へ行く人も増えてきたが、それでもやはり定番の観光地は人気らしい。訪日中国人が参考にしている口コミサイト・猫途鷹(マオトゥイン)によると、1位は道頓堀だが、2位は清水寺、3位は金閣寺となり、京都の人気が根強いことを感じさせる。

 中国メディアの騰訊網はこのほど、京都の人気が根強い理由を「唐文化の名残があるから」と紹介する記事を掲載した。多くの中国人観光客が日本に行くとまず関西空港からまっすぐ京都に向かうと紹介し、今でも中国人の大好きな旅行先の1つだと伝えている。

 京都について記事は、都市全体が「巨大な伝統のテーマパーク」のようだと紹介。京都には歴史を感じさせるものがたくさんあり、端々に昔の中国の名残を見ることができる。古い街並みや毛筆で書かれた看板など、「東京とはまるで違う雰囲気」とその魅力を伝えている。

 かつての平安京は、遣唐使から影響を受け唐の首都・長安を模倣して作られたと言われている。記事は、市街の中心に朱雀大路を通して左右に左京・右京を置いた配置は今もほぼそのままに残されていると指摘。それほど日本人は唐文化を高く評価していたのだと嬉しそうに伝えた。

 京都では「古い建築物」からも唐を感じることができるという。記事は、中国では残念ながら唐時代の建築物はほとんど残されておらず、壁画などの芸術などからわずかに垣間見られる程度だが、唐文化を受け継いだ日本の建物には、斗組(ますぐみ)や「漏窓」(透かし窓)など中国の技法が見られると紹介。また、抹茶のようなお茶のいれ方も当時の中国文化を感じさせるそうだ。

 京都は、日本人が見ても味わい深い都市ではあるが、中国人の目を通せばまた違った魅力が見えてくるようである。今日本では海外からの旅行客を受け入れることはできないが、外国人観光客が少ない今、十分な感染防止対策をしたうえで京都を楽しむのも良いかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)