中国貴州省でこのほど、路線バスが道路脇の貯水池に転落し21人が死亡するという痛ましい事故が起こった。報道によると、運転手による意図的な事故だったとみられており、ここまで極端な例は少ないとはいえ、中国のバスは普段から運転が荒いので利用客に不評だ。中国メディアの騰訊網はこのほど、日本のバスがいかに乗客に優しいか紹介する記事を掲載した。

 日本のバスはどんなところが中国と違うのだろうか。記事はまず、「運賃の支払い方が違う」と紹介。必ず前払いの中国のバスと違って、日本ではたいてい降車の際に払う後払い方式を取っている。乗車時に整理券を受け取り、距離に応じて下車時に料金を払う。しかも、中国ではスマホ決算ができて便利だと言われているが、日本のバスも現金のほか交通カードを利用できるので十分便利であり、「両替機まで準備されている」といかに利用客に親切かを伝えている。モバイル決済が普及する前には、両替機がなく小銭を事前に準備できなければ乗車できなかった中国では想像もできないことだ。

 記事はさらに、日本のバスは「乗客の安全が第一」だと称賛。バス停で停まった際は乗客が座るまでバスを発車させず、降りる人がいればきちんと確認してから発車するので、中国のようにまだ座らないうちに走り出すことはないと比較した。降車時も、日本のバスは席に座ったままボタンを押し、バスが停まってから席を立つことになっているが、中国では降りたいバス停に着く前にドア付近でスタンバイしておくことが求められる。それでも停まってくれないときは大声で叫ぶ必要もあるほどで「安全」、「親切」からは程遠い。

 日本のバスの親切さはそれだけではない。中国のバスは急ブレーキ、急発進は当たり前だが日本ではそれはあり得ない。ブレーキをかける場合やスピードを出す際には事前にアナウンスしてくれるほどだ。車いす利用者がいれば運転手は当然のように乗車を手伝い、降りる時には「ありがとうございました」と丁寧にお礼してくれると紹介、筆者は感心しきりの様子だ。

 中国のバスは電気自動車がどんどん導入され、モバイル決算もできて便利になったが、いくら設備が先進的でも「乗客に優しいか」どうかは話が別ということだろう。日本のバスは細部にまで気が配られていて、まさに「サービス業の鏡」と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)