中国のポータルサイト・百度に11日、「この中国人はどうして日本で神社に祭られているのか、彼は日本で何をしたのか」と題し、日本の饅頭の始祖として崇められている中国出身の人物を紹介する記事が掲載された。

 記事は中国では「饅頭」(マントウ)は北部を中心に、古くから中国人が非常に愛している食べ物だとしたうえで、日本でも小麦粉を練って小豆あんを入れた饅頭(まんじゅう)が昔からおやつとして好んで食べられてきたと紹介。日本の饅頭は、もともと中国人が日本に伝えたものであり、林浄因が日本の饅頭の創始者とされていると伝えた。

 そして、元の時代に日本の僧侶・龍山徳見が、中国で修行していた際に滞在先でマントウ職人をしていた林浄因を弟子として連れ帰り、奈良に定住した林浄因が小麦粉を発行させた生地で蒸したマントウの中に、小豆のあんを入れた饅頭を考案したと説明。ふかふかの食感に小豆餡が入った饅頭は戒律により肉食できない僧侶たちの間で好評を博し、やがて貴族にも広まっていったとしている。

 さらに、林浄因が結婚する際に紅白の饅頭を作って振る舞ったことが評判となり、その後日本の婚礼に欠かせない「紅白饅頭」として定着したと伝えた。

 記事はそのうえで、日本に饅頭をもたらした林浄因は自然と日本人からリスペクトされるようになり、本人を祭った神社が作られ、毎年多くの人が参拝に訪れると紹介。「古代中国からやってきた技術や文化は、周辺の国でなおも残っているのである」と評している。

 林浄因の子孫はその後代々饅頭店を継ぎ、「志ほせ饅頭」として現在に至るが、「志ほせ饅頭」は当時の小麦粉を発酵させた生地ではなく、やまといもと米粉で作った皮に餡を入れたものである。これは林浄因の孫が中国に渡り、薯蕷饅頭の製法を学んで帰ってきたことによるものだという。中国の「饅頭」が中身のない蒸しパンなのに対し、日本の「饅頭」に小豆あんが入っているのは、中国から入ったものが、まさに日本において独自の発展を遂げた結果なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)