日本では新型コロナウイルスの感染者が7月に入って増加傾向にある。しかし、国は再び緊急事態宣言を出すことには現時点では消極的なようで、引き続き各自の自覚にゆだねられるようだ。日本ではこれまでも強制力のある政策は取ってこなかったが、これは日本人の高い「自律性」に期待してのことなのかもしれない。

 中国メディアの今日頭条は9日、「日本人の自律性の高さは異常」と日本の新型コロナ対策を紹介する記事を掲載した。「ジェットコースターでも叫ばない」と遊園地においてさえ自律性を発揮していると伝えている。

 日本の遊園地協会は、「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を策定し、全国の遊園地はそれに沿って運営している。それによると、ジェットコースターなどでは「大声を出さない」、アスレチックなどでも「3密を避ける」、さらにはお化け屋敷のお化け役や着ぐるみのキャラクターも「来場者との安全な距離を保つ」ように求めている。

 しかし、これで来園者は満足できるのだろうか。記事は、当初は「叫ばずにジェットコースターには乗れない」というクレームもあったが、ある遊園地の社長が動画で実践して見せたことが話題にもなり、来園者は「叫ばないように努力している」と伝えている。ある女性は「叫ばないために感情を殺そうと瞑想し」、それには成功したものの楽しくはなかったそうだ。それでも不満があるわけではなく、思う存分遊園地で「叫べる日を心待ちにしている」という。

 日本人は、なぜこうも協力的なのだろうか。記事は、「ジェットコースターで叫んでも罰則はないはず」と指摘。香港や上海のディズニーランドでも、今月11日に再開する米フロリダのディズニーランドでもマスクの着用は求めるものの、来園者に「叫ばない」よう求めることはないという。記事は、日本人の「自律性」は非常に高く、罰則がなくても従うのが日本人だと分析している。

 日本では中国と違い、マスクの着用も義務化されたことがないのに着用率は高い。マスクが手に入らない時期でさえ手作りするなど工夫しながら着用していたのは、やはり「自律性」のなせる業と言えるだろう。この自律性で、ここ数日増加傾向にある新型コロナの感染拡大を食い止めたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)