これまで高速鉄道で世界進出を目指してきた中国は、今度は国を挙げてリニアモーターカーに力を入れている。そんな中国にとってJR東海が建設中の中央新幹線は「ライバル」なのだという。中国メディアの百家号は4日、日本と中国のリニアモーターカーを比較し、「どちらが上か」分析する記事を掲載した。

 記事は、日本はリニア開発を着実に進め、世界最速となる時速603キロを記録したことを紹介。東京ー名古屋間のリニア中央新幹線の建設は、すでに始まっている。リニアを開発して60年にもなる日本にとって、リニアは得意分野だと高く評価した。しかし、後発ながら中国もなかなかだと自賛している。

 中国初のリニアである「上海トランスラピッド」は、ドイツの技術を導入したが、今では独自に開発した技術があると記事は指摘。実際、2020年6月に時速600キロでの試験走行に成功したと伝えた。

 これは、日本のリニア中央新幹線が試験走行で出した時速603キロに迫る速度だが、わずかに及んでいない。しかし記事は、「中国の方が優れている」と主張。その理由は、日本のリニアに比べて構造的に中国のリニアの方が脱線しにくいためだとしている。

 記事は結論として、中国はいまや鉄道分野で「世界をけん引する立場になった」と主張。「交通強国」を目指す国にふさわしく、リニアでもライバルである日本を振り切り今では先頭に立っている、と強気の発言で締めくくっている。

 中国は鉄道分野で何かと日本をライバル視しており、リニアの分野でも日本の上に立ちたいようだが、現状では日本はすでに建設が始まっているのに対し、中国はようやくテスト走行に成功した段階であり、まだまだ日本が中国をリードしているのではないだろうか、とはいえ、中央新幹線は工事の遅れが決定的になったとの報道もあり、中国の開発スピードの速さを考えると、日本もうかうかしてはいられないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)