日本と中国の「住宅事情」には様々な違いがある。たとえば、日本の住宅は一般的に内装工事が完了した状態で家主に引き渡されるが、中国の住宅はスケルトン渡しが一般的であるゆえに、中国では家主自らが部屋の間取りを考え、業者を手配して内装工事を行う必要がある。

 また、日中の住宅事情には「家の広さ」という違いもあるというが、中国メディアの百家号は5日、「日本の住宅は物理的に狭いのに、まったく狭さを感じさせない」と驚きを示し、日本の住宅の設計や内装に見られる工夫を紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国人は日本の住宅について「狭い」という印象を抱いていることを指摘しつつも、実際に住んでみると「実際の面積を上回る解放感があり、機能的で狭さを感じない生活を送ることができる」と主張。たとえ40平米ほどしかない部屋でも、まるで60平米はあるのではないかと感じるほど解放感があると論じた。

 確かに日本と中国では住宅の面積の計算方法が少々異なっていて、中国の場合は部屋の外の廊下といった供用部も部屋の面積に含めて計算されると指摘し、たとえば「80平米の家も住居スペースは73平米だけという場合もある」とした。

 しかし、日本の住宅に広さを感じる根本的な理由は日本の住宅に見られる「空間デザインの工夫」にあるとし、「生活動線を考慮して間取りを考え、部屋を壁で完全に仕切るのではなく、一つの空間に居間、ダイニング、台所をまとめるなどの工夫を取り入れることで、閉塞感を解消している」と説明した。

 中国人の多くは知識の有無に関わらず、自ら家の設計に関わるので、家が完成して生活してから不備に気づくというケースは珍しくないと言われる。また、中国では家が経済力を示すステータスとして重視され、住宅に豪華さを求める傾向が見られるので、来客者目線で内装や家具を選ぶ人も多い。ゆえに、中国人からすると日本の家の内装はシンプルにも感じられるが、生活する際の機能性が詰まった設計は大いに参考になるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)