日本人はその国民性ゆえか、生活を便利にするアイデア商品を考えるのが得意なようで、実際に身の回りには便利なものであふれている。モバイル決済などの中国社会の利便性とは、また違った意味での便利さといえるだろう。中国メディアの百家号はこのほど、日本の駐車場について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の大都市では「駐車場難民」の問題が深刻だと紹介。1日の仕事で疲れ切って帰ってきても、車を停める場所が見つからないため、なかなか家までたどり着けないのだという。中国では渋滞も深刻だが駐車場不足もまた深刻で、これはマンション側が十分の駐車台数を用意していないことも関係しているようだ。わずかな駐車場はすべて誰かに借り上げられていて、禁止されているものの路上駐車するしかないのだという。

 これは都市部に人口が集中しているためなのだろうか。記事は、人口という点では「東京の方が人口密度は高い」と指摘。しかし、東京は北京や上海とは比べ物にならないほどの人口密集地で自動車の台数も多いにも関わらず、路上駐車は少なく、渋滞も少ないのは間違いない。

 記事は、その理由を日本には「立体駐車場が多い」からだと分析。土地の少ない日本は、駐車場を縦に広げて「立体化」することでこの問題を解決してきたとしている。住居不足を高層マンションにより解決しながら駐車場は平面ばかりの中国とは逆の現象だと言えるだろう。

 一言で立体駐車場といっても、さまざまだ。記事は、ボタン1つで簡単に操作でき、狭い土地で多くの車を駐車できる「タワー型」駐車場や、「多段式」駐車場があり、そのなかにもメリーゴーランド式や垂直循環式、エレベーター式など種類が豊富だと伝えた。それに平面駐車場にも駐車ラインが斜めになっているものがあると紹介。駐車スペースが狭くても斜めにラインを引くことで駐車場として利用することができ、駐車もスムーズになるというメリットがある。

 日本ではそれぞれの利用者に合った様々な立体駐車場が作られ、活用されていると言えるだろう。記事は、日本は「土地が少ないから立体駐車場が発展した」と感心しているが、国土は大きくても駐車場用の土地が足りないという面では中国の方が問題は深刻である。中国は日本から学び駐車場不足を解決していく必要があるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)