日本は世界で新型コロナウイルスが爆発的に拡大している間、完全なロックダウンは行わなかった。それにもかかわらず、日本では感染者も死者数も比較的少なかったため、新型コロナ対策の「成功例」と見なす向きもある。中国メディアの今日頭条は6日、「日本はうまくやっている」と主張し、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本でも新型コロナによる犠牲者は出ているものの、感染が拡大した先進国のなかでは死亡率がかなり低く、「他国とは明確に異なっている」と指摘。日本は高齢者が多く、東京などに人口が集中しており、強制力のあるロックダウンを実施しなかったため「日本にはネガティブな材料はいくつもあったのに」と不思議に感じているようだ。

 では、なぜ日本は爆発的な感染を免れたのだろうか。記事は、「運」よりも現実的な3つの理由があるとしている。その1つが「対応が早かった」こと。4月中旬には緊急事態宣言を日本全国に拡大させたことを称賛。米国ももっと早く行動を起こしていればもっと多くの命を救えたはずだとしている。日本国内では、後手後手の対応だと批判されていたが、比較の対象によっては早かったと評価されるようだ。

 2つ目は「密を避けさせた」ことで、感染しやすい密の場所を具体的に示し、注意を促したと称賛している。「3密」という言い方も日本独自だと言えるだろう。3つ目には、「​国民の自覚の高さ」。日本人は民度が高く政府の呼びかけに応じて従うため、「ロックダウンしなかったものの、ロックダウンの効果が表れた」と日本の特殊性を伝えた。

 検査数も少なくロックダウンもしなかった日本で、感染者や死者数が少ないことには世界中の人が首をかしげており、「ファクターX」とも呼ばれている何かしらの原因があるのだろう。しかし、東京では新規感染者数の増加傾向が見られ、第2波が懸念されている。後から振り返った時に、日本の対策が良かったと思えるよう早期収束を願うばかりだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)