中国は高速通信規格「5G」サービスを拡大しているが、中国メディアの百度はこのほど、5Gの商業利用が2020年3月に始まったばかりの日本がさらに次の規格となる「6G」の研究で成果を挙げつつあると論じる記事を掲載し、この分野における日本の進歩に警戒感を示した。

 記事は、高速通信規格5Gに関する特許は中国企業の華為技術(ファーウェイ)が最も多く取得していると主張し、多くの企業は5G技術を使用する際にはファーウェイにロイヤリティを支払う必要があると説明。また基本的にどんな国家であっても5G基地局を建設したいなら「ファーウェイを避けて通ることはできない」と論じた。

 また5Gはスマートフォンの分野はもちろんのこと、クラウドコンピューティングや人工知能、遠隔医療やオンライン授業などにも活用されるため、ファーウェイが5Gで多くの特許を有しているということはすなわち「多方面において主導権を握っている」ことを示していると主張した。

 記事は、ファーウェイが牽引する5Gサービスは中国にとっての「誇り」であり、また世界を見渡してもファーウェイを超える企業はそう簡単には現れないはずだと指摘する一方で、日本が5Gのさらに次の規格となる「6G」の研究開発において一定の成果を収めていることは、警戒に値することだと主張。

 続けて、日本の6Gは「ファーウェイにとって脅威となるだろうか」と問いかけつつ、「日本の研究成果は確かに優れている」と認めたが、それでも日本企業が通信規格の分野でファーウェイを超えることは不可能だと断言。5Gにおいてファーウェイが発揮した実力は6Gの領域においても引き続き発揮されることになるだろうと主張した。

 6G開発において、NTTは世界に先駆けて無線による毎秒100Gbpsのデータ伝送実験を成功させたことを2018年に発表しているが、世界各国における6Gの研究開発競争は今後ますます激しさを増していくだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)