中国メディア・網易は1日、これまでしばしば中国で「匠の精神」として称賛され、学習の対象としてもてはやされてきた日本の製造業について「時代の流れに合わない、品質過剰になっている」とする記事を掲載した。

 記事は、日本の「匠の精神」について、1つの物事を極致まで追求し、非常に質の高い製品を作り上げる態度や考え方であると紹介する一方で、「社会の発展は、それぞれの時代に異なる性質をもたらし、それぞれの性質がその時代の人びとに影響を与える」とし、時代の急速な流れについていけない日本の製造業は徐々に「神の域」から転落しつつあるのだと伝えた。

 また、今の時代はその流れがあまりにも速いため、ファストフードやファストファッションに象徴される「ファストカルチャー」が全盛期を迎えているとしたうえで、「寿命が10年あったとしても、2年目には『賞味期限切れ』となってしまい、新たな製品が開発され流行する。今の若者は、品質よりも見た目を重視して物を買う。見た目の良さこそが王道なのだ」との認識を示した。

 そして、日本経済の低迷、社会に漂う停滞感や閉塞感に「ファストカルチャー流行に伴う品質過剰」といった要素が、「匠の精神」に象徴される日本の製造業を蚕食しており、近年高品質のイメージに甘えた偽装問題が頻発するに至ったとしている。

 記事は「日本製品は、長きにわたり品質を重視してきたことで、あまりに長きにわたり神格化されてきた。日本の製造業の黄金時代はすでに過ぎ去ったにも関わらず、日本は神話の中で生き続けてきた」とし、データ改ざんや品質の不正といった一連の不祥事や問題が大きく取り沙汰されていなかったら、「日本の製造業はさらに誤った道を進み続けるしかなかったことだろう」と論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)