2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で日本の観光業も大打撃を受けている。訪日外国人はこれまで年々増加し続けてきており、中国からの旅行者はこの12年で10倍も増加した。中国人旅行者の日本での爆買いは落ち着いた印象だが、19年の訪日中国人の旅行消費額は1兆7718億円と、訪日客全体の36.8%を占めていた。

 一方、日本人旅行者が中国で爆買いしているという印象はないが、それはなぜだろうか。中国メディアの今日頭条は29日、「1人当たりのGDPが中国の4倍もある日本人はなぜ中国で爆買いしないのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本がいかに裕福な国かを紹介。GDPでは中国に遠く及ばないものの、1人当たりのGDPでは中国の約4倍もあるということは、「日本人は中国人の4倍消費する能力があるはずだ」と主張した。では、なぜ日本人は中国で爆買いしようとしないのだろうか。

 記事はその理由として、日本人は中国旅行へ行っても有名な観光地に行くのが主で、そのため買い物といえば地元の名産品を買うくらいだと分析。そのため「爆買い」のような現象は見られないのだという。これは、急速に豊かになった中国人が「海外で消費したがる」傾向とは大きく異なるが、日本人が中国で爆買いしないのは「買いたくなるものがないから」ではないだろうか。

 では逆に、消費能力では日本に及ばないはずの中国人が日本で大量に買い物するのはなぜなのだろうか。記事は、日本製品は「品質が高く」、「中国で日本からの輸入品を買うよりも安く買える」ので、訪日中国人が買い物に夢中になるのだという。これに加えて「流行に乗る」傾向も関係していると分析している。

 記事では指摘していないが、日本人が中国で爆買いしないのは「中国製品の品質」も関係しているのではないだろうか。いずれにしても、中国人が昨年まで日本で消費してきた1兆7000万円あまりを期待できなくなった今、日本国内で経済を回していく方法を模索することになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)