日本の国土面積は大きくないが、庭付きの一戸建てに住んでいる人は少なくない。中国の都市部ではほとんどが高層マンションであり、一戸建ての家はまず見かけることはなく、住宅事情は大きく異なると言えるだろう。中国メディアの百家号は28日、「なぜ日本人は小さな家が好きなのか」と題する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、日本旅行に何度も来ているようだが、来るたびに日本の住宅に感銘を受けるそうだ。「シンプルでこだわりを感じる」と称賛している。設計が非常に秀逸で、計算し尽くされていることが分かるという。それにしても、なぜ日本の住宅はこんなに「小さい」のだろうか。

 記事は、日本の住宅が小さいのは国土面積が小さいからというありきたりの答えを出している。しかし、中国と違うのは、「小さくても満足度が高い」ことだと指摘。中国人は広くて大きい家に住みたがるが、そのために人口密集地では建物を縦に伸ばして高層マンションにするしかないのだろう。その点、日本では小さくても一軒家に住みたいという人が多い。

 記事は、日本人には「家は大きい必要はない」という逆転の発想があると指摘。狭くても優れた設計があれば住み心地の良い家を造れるからで、「高級感まで引き出せる」といかに日本の住宅の設計が優れているかを伝えている。

 例えば、日本の住宅は土地が小さくても大抵は駐車場のスペースや庭を確保していると紹介。1階にリビングとキッチン、2階に寝室とトイレ、3階にベランダといったように空間を分けているので居心地が良いのだろうと分析した。ベランダには草花を育てるスペースがあり、イスとテーブルを出してきれいな景色を眺めながらお茶を飲む、優雅な暮らしが可能になると感心している。

 記事が紹介している住宅は日本では一般的な住宅だが、記事の中国人筆者が指摘しているように日本の住宅の「設計」は住みやすさを重視していて、メンツのために来客者に感銘を与えるような無駄な装飾や空間を必要としないことも、「満足度」を引き上げてくれていると言えそうだ。新型コロナ対策による在宅ワークも増え、日本の住宅の「住みやすさ」は今後ますます重視されるようになるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)