日本は科学技術の発展した先進国だ。国内総生産(GDP)では世界第3位であり、一人当たりGDPも高く、科学技術や工業、製造業などでも際立っていて、アジア一の先進国でもある。しかし、中国メディアの百家号は28日、「科学技術が発展しているのに、なぜ日本には華為技術(ファーウェイ)のような会社がないのか」と題する記事を掲載した。

 ファーウェイといえば、スマーフォンの世界シェアでアップルを抜いて世界第2位であり、5G分野でも世界トップレベルにある中国の通信機器メーカーだ。しかし、日本メーカーのスマホのシェアが低く、5Gでも目立った日本企業がないためか、中国人からすると日本には「ファーウェイのような企業」がないと見えるようだ。

 それで記事は、実際のところ日本には科学技術で世界最先端の技術を持つ企業は非常に多いと紹介。「科学技術の範囲はもっと広い」と中国人の思い違いを指摘している。中国人は科学技術というとすぐにファーウェイや5Gを思い浮かべるのだが、そのファーウェイでさえ米国にきっ抗できるのは5G技術だけで、「盲目な自画自賛は禁物」と厳しく自戒している。実際、ファーウェイは多くの部品を輸入に頼っており、「ファーウェイはまだまだこれからの会社」と指摘した。

 では、日本には中国どころか世界をリードするどんな分野があるのだろうか。記事は、日本の半導体や半導体材料は世界でかなりのシェアを占めており、半導体素子製造装置の一つ、ステッパーを作れる国はアジアで日本しかないほどだと称賛。他にも、自動車製造、医療のハイエンド精密機械、電子工学でも世界最先端の技術を有しており、中国では銀行のATMにもビルのエレベーターにも日本製が多く使われていて「日本の科学技術をばかにしてはいけない」と注意を促している。

 記事は結論として、科学技術で発展しなければならないのは中国の方だと指摘。もっとたくさんの「ファーウェイ」を排出し、より多くの分野で世界最先端の日米韓の技術に対抗できるようにしなければならないと締めくくっている。中国国内では「科学技術と言えばファーウェイ」というほど世界に誇る企業と見なされているが、「盲目な自画自賛」は禁物と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)