中国から伝わり、その後に日本で独自の発展を遂げたものはたくさんある。ラーメンはその一例だが、「和傘」も元々は中国由来だそうだ。中国メディアの騰訊は23日、和傘は単なる雨具ではなく、「伝統を継承した芸術作品」であると称賛する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の和傘は「ただ雨を避けるだけの道具ではない」と紹介。中国では折り畳み傘の使用率が高いが、日本では唐傘から発展した和傘が日本の伝統を継承していると伝えた。複雑な工程が必要な和傘には職人技が光っていると称賛している。

 では、和傘はどれほど複雑な工程を経ているのだろうか。記事は、分業制で作られる和傘には、工程ごとにそれぞれ専門の職人がいて、竹骨職人、和紙職人などの手を経て作られると紹介。それぞれの職人が作った材料を集め、組んでいくところから和傘作りが始まるのだという。

 何十もの工程を経て、最後に油引きと天日干しの作業を行う。防水効果を持たせるために油を引き、天日で干して硬化させるが、天候によって2週間かそれ以上かかることもあると伝えている。多くの職人の手と工程を経て、時間をかけて伝統的な傘ができていると言えるだろう。

 記事はさらに、和傘には番傘、蛇の目傘、野点傘、舞傘など種類も多く、美しい装飾品を付けて婚礼や祭礼、伝統行事にも使われていると紹介。舞妓傘は日本舞踊や歌舞伎などの伝統芸能で今でも大切に使われているほか、鳥取県では傘を使って踊るしゃんしゃん祭が「最大の傘踊り」としてギネスブックにも載ったことを伝えた。日本では伝統文化としての和傘が人々の生活に息づいていると言えるだろう。

 「匠の国」と称される日本には、和傘にも職人技が見られ、きちんと伝統を継承している。多くの伝統品や伝統技術が失われてしまった中国からすれば、日本はうらやましく感じられるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)