中国の人びとにとって日本の野菜や果物の値段は、所得水準が異なることを考慮してもかなり高いと感じるようである。中国のポータルサイト・百度に25日、日本の農作物の価格が安くない理由について解説する記事が掲載された。

 記事は、日本は果物の価格が世界でもかなり高い国の1つと言われ、果物以外の農作物についてもその価格水準は高いとしたうえで、その理由について考察している。

 まず、日本は国土が狭く、栽培に適した場所が限られていることから、日本の農業は単位面積当たりの生産量を増やすことに力が注がれてきたと紹介。その際、品質を高めることにより作物の価値を高める努力もなされてきたとした。

 また、日本政府が国内の農業や農家を保護する目的で海外からの農作物の輸入を制限しているため、農家が激しい競争に晒されることがなく販売価格も必要以上に安くならないと伝えたほか、政府が需給調整を行うことで価格の安定化を図っていると説明した。

 そして、高い所得水準を持つ都市の住民が一定水準の価格で販売される野菜や果物を購入することにより、農家が安定した収入を得られるような仕組みを作ることで、農業や農家の作物栽培に対する積極性を高め、国内の食糧の安全や農作物供給の安定性の確保につなげているのだと伝えている。

 記事は、長きにわたり日本が米国やオーストラリアなどとの間で自由貿易に関する交渉を続けるなかで、終始自国の農業を守ることを最重要目標として掲げてきたと紹介。それはまさに、日本が農業を基盤産業としていることの表れであり、そのことが農家の積極性を引き出し、より多くの技術人材を農業分野に呼び込み、国内の農業生産をさらに発展させる動力源になっていると論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)