中国では電動バイクや自転車が普段の移動手段として多くの人に利用されている。電動バイクは免許が不要だが、ナンバーによって所有者を特定することができるようになっている。一方、自転車には登録番号はなく、盗難されても探し出す手段がないのが現状だ。

 中国メディアの百家号は22日、日本は中国と違って「自転車が盗まれる可能性は非常に低い」と強調、なぜ日本では自転車に鍵を掛けなくても盗難されないのかと疑問を投げかける記事を掲載し、その理由を分析した。

 記事の筆者は、日本で生活して20年近くなるという中国人だというが、日本では「鍵を掛けずに置かれている自転車をよく見かける」と紹介。確かにコンビニなどに短時間だけ寄るときには鍵をかけない人もいるかもしれないが、筆者は当初、「日本人は自転車が盗まれることを警戒しないのか」と疑問に思っていたという。また、一般住宅の玄関先にもさまざまなモノが置きっ放しになっているが、それでも盗まれることはないと伝え、その理由を分析した。

 続けて、日本で自転車が盗難されない大きな理由は「防犯登録」が各自転車にされているからだと伝え、警察に職務質問されたとしても防犯登録をもとに自分の自転車であることが証明されるゆえ、盗難を恐れる必要はないのだと論じた。だが、他人から譲ってもらった自転車の場合、防犯登録の情報を変更しておかないと面倒なことになると紹介した。

 他にも記事は、日本では窃盗に対しても懲役刑や罰金が科されること、たとえ落ちているものでも他人のものであれば「遺失物横領罪」となること、幼い時から他人の物は取ってはいけないと教育されていることが、日本で自転車が盗難されない理由だと分析しつつ、「これらのことを日本では1980年代には成し遂げていたのは驚きだ」と称賛した。

 日本でも自転車の盗難はもちろん発生するが、中国に比べれば頻度は非常に低いと言える。中国ではたとえチェーンロックをかけていても、チェーンを切断して盗んでいく人がいるほどであり、鍵を掛けずに置いてあるものはあっという間になくなってしまう。また中国では自転車が盗難されたくらいでは警察の捜査はまず期待できない。

 結論として記事は、盗難を防ぐための技術や方法はいくらでもあるとしながらも、日本のように「人のモノは盗まない」という意識が定着することが何よりも大切だと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)