中国の自動車市場で人気を二分している日本車とドイツ車。世界でも日本車とドイツ車は人気が高く、2019年の販売台数では1位がフォルクスワーゲングループ、2位がトヨタグループとなった。では、日本とドイツを比べてみると「どちらが上」なのだろうか。中国メディアの百家号は22日、「自動車産業でともに長い歴史を持つ日本とドイツは、どちらが一枚上手なのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本とドイツは自動車産業で共通点が多いと紹介。どちらも100年以上の歴史を持ち、自動車分野で世界最先端の技術を持つ国の1つだからだ。記事は日独を「天性のライバル」と紹介。そのうえで両社の優劣を分析した。

 記事は、日本とドイツは真逆の市場を持っているため、成長も真逆だったと分析。「家庭環境の違う子どもが違う成長を遂げるのと同じ」と例えた。日本の場合、土地も資源も少なく人口密度が高いために、ガソリンを浪費しないハイブリッド車と排気量の小さな小型車、それに環境に優しい自然吸気エンジンが発展したと主張。逆にドイツは、資源が豊富で人口密度が高くないため、馬力重視の車が求められ、ターボエンジンの開発が進んだ違いがあるとした。単純に「どちらが一枚上手」というわけにはいかないようだ。

 ただ、日本が優れている部分もあると指摘している。日本は「自己完結するサプライチェーン」ができあがっていると紹介。部品から変速機、エンジンまですべて自国あるいは自社のグループ会社で作ることができるので品質を保証でき、しかもコストが節約でき、「安くて品質の高い」車を販売できると称賛した。その点、必ずしも自社のグループ内で部品を生産する必要がないドイツでは、より多くのエネルギーを技術に費やせる利点はあるものの、部品の品質は保証できないと指摘。ドイツ車の大好きな中国人は、「小さなトラブルが多発する」と愚痴をこぼすのはこのためだと分析している。

 記事は結論として、「技術は両方優秀だが、ハイブリッド車と燃費では日本、馬力と高級感ではドイツ」に軍配が上がると締めくくっている。だからこそ、メンツを重視する中国人には高級感あるドイツ系のほうが人気だったが、堅実なユーザーの増えた最近では日系車も同じくらい人気になってきたのかもしれない。今年もこの日独は中国市場でシェアを競い合うことになりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)