昨年夏の参院選で地元議員らを買収した疑いで、河井前法相夫妻が逮捕される事態が起こった。夫人の案里参院議員は特別職の国家公務員であるため、れっきとした公務員である。中国でもこの話題は注目されているようで、香港メディアの鳳凰網は19日、日本の公務員について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の公務員はそれほどうまみのある職業ではないと紹介。中国では、少し前までは公務員というと多くの「特権」があり、灰色収入を得やすいとあって人気の職業になっていた。最近では取り締まりが厳しくなり、うまみがずいぶん減って人気が落ちた時期もあったが、コロナ問題などもあり再び安定職として見直されてきたようだ。

 その上で、日本の公務員は「食いはぐれることのない職業」といわれると紹介、その理由として4つを挙げた。1つは犯罪行為さえしなければ辞めさせられることはないという「安定性」。犯罪行為も逮捕を基準ではなく有罪を基準としていると指摘した。2つ目は給料が税金で支払われるため「高くも低くもない」こと。

 そして、3つ目に「災害があっても収入は増えも減りもしないこと」。実際には、今回のコロナ問題を受けて地方自治体によっては公務員の給料を削減したところもあったようだが、景気に応じて大幅にボーナスがカットとなる民間と違いボーナスも安定している。そして最後に、「副業が禁止されている」と紹介。中国のように、公務員がネット販売に手を出すことや公務員である教師が塾を開くこともできず、宴会や地元のイベントに参加する際は自腹であるため、うまみが少ないと伝えた。

 記事は結論として、だから日本の公務員は「いい思い」をしているわけではなく、「クリーンだ」としている。中国では、日本の政治や公務員はクリーンだというイメージが付いていて度々称賛されており、今回の参議院議員による買収疑惑などがあるのも事実だが、中国と比べればクリーンなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)