親であれば誰もが子どもの教育に関心を持つものだが、中国の親はとりわけ教育熱心な人が多い。しかし中国の親の多くは、中国の教育に問題があると感じており、日本の教育を高く評価しているようだ。中国メディアの百家号は17日、「日本の小学校の教育を知れば、教育が国家にとっていかに重要であるかが分かるだろう」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、ノーベル賞受賞者を次々に輩出している日本の教育を称賛。特に小学校の教育方針は、中国とはかなり違っているとしてそのいくつかを紹介している。それぞれ中国の現状や、「中国だったら」どうなるかを想像しつつ比較している。

 1つ目は、子どものころから「良い習慣」を身につけさせること。自分のものは自分で片づけ、自分のものは自分で持つという当たり前のことを学ばせていると記事は紹介。片付けは、子どもの考える力を刺激する良い教育だが、中国の親は子どもたちの代わりに片づけてしまうので、子どもから学ぶ機会を奪っていると指摘している。
 
 2つ目は、小さい時から「集団意識を持たせる」ことだと紹介。体育の授業を紹介したある動画で、跳び箱ができない子どもに対し、教師はやめさせることはせず、かわりにみんなの応援を受けながら続けさせていたそうだ。何度もチャレンジしてできたときは、みんなで一緒に喜んでいたと紹介し、中国だったら皆にバカにされる、と集団意識の違いを指摘している。

 3つ目は「健康面の教育」で、日本の学校では理想的な大便について教え、排泄物から自分の健康状態が分かると教えていると伝えている。日本には保健体育の授業があり、日本の子どもたちは保険・衛生についての幅広い知識を得ることができる。記事の中国人筆者は、こういう教え方は中国ではできないとため息交じりだ。

 記事は最後に、「コミュニケーション能力」も学ばせていると紹介。しかも、これは日本の小学校の教師が最も力を入れていることだと伝えている。中国では成績が第一なので、教師の査定に関係しない人格形成にはあまり関心がないのだろう。記事の筆者は、「中国にはいまのところこういう教育はない」と残念がった。 

 こうしてみると、日本と中国の教育には根本的なところに違いがありそうだ。そもそも、ノーベル賞をたくさん受賞しているから日本の教育は優れていると考える時点で、何かが違うのではないだろうか。日本の教育から学びたいなら、そこから変える必要がありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)