古代中国の宋から日本に伝わった禅。今では西洋でも「ZEN」として知られるようになった。中国メディアの百家号は11日、「相反するはずの禅と科学技術を、日本はうまく融合させている」と紹介する記事を掲載した。

 禅と科学技術は、どこが「相反している」のだろうか。記事は、「精神」と「文化」の2つで真逆であると指摘している。禅は心の内面を静かに見つめる唯心論であるのに対し、科学技術は冒険で新しいことに挑戦する唯物論だと比較。また、禅は東洋文化であるのに対し、科学技術が西洋文化という違いもあるとした。

 記事によると、日本は生活面では禅の考え方を取り入れ、同時に科学技術により強国になり、教育を重視してきたのだという。特に明治維新以降、日本では文化面で神道や儒学、武士道のほかにドイツの唯心論を導入したが、禅がこれらすべてを「結び合わせる融合剤」になったと分析。そのため当時の支配層に重宝され、同時に民衆にも広まったのだという。それに対して、科学技術や教育は上層階級の「便利な道具」として利用され、日本は強国になったと伝えた。

 近代中国では、文化大革命で伝統的な仏教や道教、さらには伝統文化などを完全に否定し破壊していた時期もあり、貴重な文化の多くが失われたと言われる。しかし、日本は伝統文化を守りつつ科学技術も重視しバランスよく発展してきたと言えるだろう。この点、中国は日本から学べることが多くあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)