日本の新しいスーパーコンピューター(スパコン)である「富岳」が16日、報道陣に初公開されたことについて、中国メディアの太平洋電脳網は17日、「スパコンの分野は近年、米国と中国の争いとなっていた」としながらも、同じスパコン大国である日本が米中の争いの間に割って入る構えだと伝えた。

 新しいスパコン「富岳」について、記事は「米中のスパコンを圧倒し、8年半ぶりに世界のスパコンランキング「TOP500」で1位を奪還することになる可能性がある」と紹介。現在、同ランキングの1位は米IBMが開発した「サミット(Summit)」であり、2018年上半期からずっと1位の座を維持しており、サミットは中国の「天河二号」から世界最速の座を奪ったスパコンであると紹介した。

 続けて、「富岳」の演算性能は理論的には「サミット」すら上回ると伝え、半年に1回発表されるスパコンランキング「TOP500」で1位となる可能性があることを指摘した。

 中国では日本が今なお軍事的野心を持っていると疑う人が少なからず存在するが、スパコン「富岳」が高い演算性能を持っていることに対し、やはり疑いの目を向ける声があがっている。

 中国メディアの百家号は17日、「米中のスパコン開発競争が日本を刺激したのかもしれない」と主張し、「富岳」ほど高い演算性能があれば、「核兵器の開発シミュレーションに使えるはずだ」と主張。日本にとって核兵器を開発するうえで技術と材料は解決できる問題だが、「核実験だけは不可能」な状況にあると主張する一方、高性能なスパコンがあれば核実験をせずともシミュレーションが可能だと主張、日本が高性能なスパコンを持つことに対し、中国は警戒すべきであると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)