中国メディア・東方網は16日、「日本はどうして新築家屋のホルムアルデヒドに悩まされないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、中国では新築家屋が完成した後のホルムアルデヒド除去作業が煩わしいとする一方で、海を隔てた日本では現在ホルムアルデヒド汚染に関する報道が少なくなっていると紹介。日本と中国における、家屋の「ホルムアルデヒド事情」の違いを生む理由について3点挙げている。

 1点めは環境保護基準の違いを挙げた。日本の環境保護基準は中国とは大きな差があり、要求のハードルが高く、材料の段階から汚染源の低減が求められるために、完成した新築家屋の汚染も自ずと抑えられるのだとした。

 2点めは、日本と中国で装飾に求められるものの違いを挙げている。日本の装飾スタイルは総じてシンプルであり、なおかつその多くに本物の木が用いられるため、大量かつ複雑な装飾による汚染を防ぐことができると説明した。

 そして3つめでは、家屋の引渡し形式の違いに言及。中国の家屋は一般的に内装を施す前のスケルトン状態で持ち主に引き渡されるのに対し、日本の家屋は内装を施したうえで引き渡されるケースがほとんどであるため、実際に入居するまでにある程度の時間が経過し、換気が行われるため、汚染リスクが低減されると伝えた。

 日本でも1990年代ごろからホルムアルデヒドをはじめとする化学物質によるシックハウス症候群が問題視されるようになり、今世紀に入って建築に関する法律の改正が行われ、学校などの特定建築物の新築、大規模な模様替えにおけるホルムアルデヒドの測定や対策、住宅を含む建築物への換気設備設置などが義務化され、有害物質を含む建材の規制などが定められた。

 中国では数年前に学校の校庭に敷かれたウレタン製トラックが異臭を放ち、児童らが体調不良を訴えるトラブルが起き、ホルムアルデヒドとの関連性が指摘された。シックハウス症候群を減らすためには、建築に関する法整備と監督管理の強化が必要だろう。(編集担当:今関忠馬)