悠久の歴史を有する中国だが、老舗企業は非常に少ない。一方の日本は社歴が100年以上の老舗企業が2万6000社もあると言われる。中国メディアの百家号は12日、中国の製造業は日本人から「短命すぎる」と見られていると指摘したうえで、日中の企業の違いについて分析する記事を掲載した。主に4つの違いがあるという。

 その1つが「追求するものが違う」ことだ。中国は「金儲け」だけを目標にしているのに対し、日本人は「事業そのもの」が目的になっているという。小さな企業が大企業から受注を受けているのは、そこにしかない高い技術があるからで、この技術は何代にもわたって受け継がれイノベーションを続けている。中国のように「金儲けのため他の分野に手を出す余裕はない」とばっさり指摘している。

 2つ目の違いは「技術に対する理解」だ。中国人は高い設備を買えば高品質の製品が作れると考えがちで、設備にはお金をかけるが設備を扱うオペレーターを育てる手間は惜しむ傾向にあるという。そのため、宝の持ち腐れになるだけでなく、不適切な操作で設備を壊してしまうことも多々あると指摘した。この点日本は、設備を最大限生かしていると高く評価している。

 3つ目の違いは「速さに対する理解」。中国はすぐに目に見える成果を求めると記事は指摘。確かに製造業の分野でもスピードは速いものの、その背後には悪知恵や手抜き、独りよがり、質の悪さなどがあるのだという。一方の日本は、物事を成し遂げる速度が遅いものの、その背後には真面目さやこだわり、プロ意識、最高品質を求める態度があると称賛している。

 4つ目の違いは「ルールに対する理解」だ。中国人はルールの穴を見つけるのが得意で、悪知恵を働かせることが多いのに対し、日本人は「愚かなまでにルールをきちんと守る」のだという。ルールを守った方が効率的であることは誰もが知っているものの、中国人はなかなか変えられないとしている。

 日本以上に実質的な資本主義国である中国では、拝金主義で日本のように技術を追求する精神に乏しいようだ。日本の「匠の精神」はかねてから中国人を感心させているが、実際に模倣するとなると難しいのだろう。しかし、長寿企業を育てたいならやはり日本から学ぶべきではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)