中国経済の急激な成長に伴い、「中国はもはや日本を全面的に超越した」と考える中国人が増えている。しかし、中国メディアの西陸網はこのほど、日本経済の停滞と中国経済の成長を理由に「多くの中国人は幻覚を見るようになってしまった」と主張し、日本と中国の現状について比較する記事を掲載した。

 記事は、中国国内では自国の成長に自信を持った人たちが「日本など、もはや取るに足らない」などと口にするようになったとし、「将来的に米国経済と欧州経済、そして中国経済がわかるエコノミストさえいれば良く、日本はもはや蚊帳の外」というジョークが流行したほどだと紹介した。

 一方、中国経済が急激に成長したことは事実だが、中国は多くの点でまだ日本に及んでいないのが事実であるとし、中国は人口と国土の「規模」を背景に成長してきたものの、質という点ではまだ日本に追いつけていないと強調。たとえば中国の国内総生産(GDP)はすでに日本の3倍弱にまで拡大しているが、中国の国土は日本の約25倍、人口は約10倍に達するとし、中国のGDPが日本を超えるのはある意味で当たり前であることを強調した。

 さらに、日本経済の実力を測るには日本国内のみならず、「海外も見る必要がある」と指摘し、なぜなら日本は海外に莫大な資産を持つ国だからであり、「世界最大の債権国」である日本は「海外にもう1つの日本」を持っているようなものだと主張。中国も近年は「走出去」というスローガンのもと、積極的に海外進出を進めているが、日本が海外に持つ資産の規模とはまだまだ比較にならないと指摘した。

 また記事は、日本と中国では製造業や科学技術力の質においても大きな差があるのが現状で、中国は規模や量という「人海戦術」で成長してきた国であると強調。「中国経済が日本と同等の質を手にすれば、GDPはさらに伸びるはずだ」と指摘する一方、それにはまだ長い時間がかかるはずだと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)